鬼板
瓦屋根の場合 鬼瓦と呼びますが
板金屋根では 鬼板と呼んでいます
神社 お寺の屋根を見上げると
屋根のてっぺんに取り付けてあるので
機会があれば 気にして見てください
住宅の屋根なら
切妻屋根なら同じものを2カ所
寄棟屋根なら2種類のものを6カ所
入母屋屋根なら3種類のものを10カ所に
取り付けることになります
鬼板を設置することにより
家に寄ってくる 邪気を払う事ができ
建築後その家に 災いが起こらぬように
願い設置される
と言われてます
鬼板を取り付けるためには
それなりの しっかりとした
棟を設置する必要があるので
工事価格が跳ね上がり
今では まず取り付ける家は無くなりました
2年くらい前 取り付けましたが
予算の関係で 市販品を取り付けたのが
最後になっています
画像の鬼板は切妻屋根や
入母屋屋根の 大棟に取り付ける
型の鬼板ですが
この鬼板を製作するには
通常二つ同時に作るため
両方を作り上げるためには
一か月以上の期間を必要とします
今ではほとんど 建つことが
無くなった
典型的な和風住宅のための
付帯工事であり
雨漏りに対しての性能も
特別向上するわけでもなく
ならば その予算で設備を充実させる
殆どの方がそうするのは
自然なことだと思います
社寺板金専門以外
(大工でいうと宮大工みたいな方達)
一般の建築板金では
いずれは無くなってしまう
技術のような気がします
ちょっと 寂しいですね
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