貫と いんにっさん
上の画像は 建築現場でよく使われる木材で
それぞれ
板状の木材を 貫 と呼び
棒状の木材を いんにっさん と呼びます
貫(ぬき)
現在この木材は さまざまな用途に使われています
私の主な使い方は 棟や雨押えの下地として使います
上の画像が棟
下の画像が雨押さえ
この様に板金部材を固定するために 使用してます
この木材の寸法は
幅3寸 厚さ5分 長さ約2間
(さしがね のページを参考にしてください)
と いわれてますが
私がこの仕事を始めた頃は
幅 2寸9分から2寸9分5厘
厚さ 4分から4分5厘
の物が殆んどでした
(厘は 1分の 10分の1 の単位です)
親方 「おい 貫を6丁持って来い」
私 「貫って何ですか」
親方 「3寸の5分の木材だ」 (ほんとに の って言った)
私 探す だけど上に書いた寸法の物しかない
5分経過
屋根の上から 親方
「お前が今持ってるやつだ 早く屋根に上げろ」
その時 思いました
言ってんこと違うじゃん
後で聞きました
寸法 違ってたんですけど。。。。。。
教えてくれました
大きな角材を 製材して 貫を作る
角材に 5分間隔で 線を書く
線の中心を 製材機の大きなのこぎりで 切る
のこぎりの 厚さの半分 木材が薄くなる
製材機の のこぎりの厚さは 1分から1分5厘
だから 実際は 厚さ4分5厘
幅も同じ
だって
当時は なんか変じゃねぇ と感じましたが
慣れちゃいました
で
この 貫ってやつ いろんな 呼び方があったんです
貫 もうおぼえた
大貫 なんとなく わかった
(貫の幅を半分にした 半貫 二つ割 も おぼえたから)
棟 板金材は ある 多分材木のことだろう
雨押え ↑と同じ
広小舞 ?????????
淀 ?????????
裏子(うらご) ??????
同じものなのに 名前多過ぎじゃないですか
もう 貫は何て呼ばれても 迷わないもんね
なんて ちょっと慣れた頃
とんでもない 物が 有りやがった
ラス下
左官工事をする時 外壁全てに 打ちつける 材料
モルタルを塗る時の 大切な 下地
幅 2寸5分から 2寸8分
厚さ 3分強
長さ 約2間
親方に 手渡した瞬間
「ばか野郎!!!」
私 久々に
「???????」
本当に 貫だと思った
だって
その ラス下の 存在すらしらなかったら
それから 貫では 迷ったり 怒られたりは無くなったけど
その時は 何て紛らわしいとしか 思えなかったです
今じゃ 見た瞬間 触った瞬間 わかりますけど
いんにっさん も似たような話があるので
この次に 書かせて いただきます
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