金属屋根の素材
私たち 建築板金業者は 用途 仕様 予算に応じて いくつかの素材を
使用します
よく使われている素材 あまり使わない 使われなくなった素材
私の個人的な印象を 書いてみたいと思います
現在 よく使われる 三つの素材から
①ガルバニウム鋼板
②ステンレス
③銅板
①ガルバニウム鋼板
私が使ってる色見本です
ガルバニウム鋼板 私たちは通常この材料を ガルバ と略して呼んでいます
で このガルバの 印象 特徴
まず 低価格であること 建築時価格が安いのは とても良いことだと思います
20数年?くらい前から トタンとほぼ同価格で耐候性は 数段上 との触れ込みで
流通し始めました
耐候性は トタンに比べてかなり良い物だと感じます
そして この素材を扱った時の印象は 硬い です
通常 住宅の屋根には厚さ 0.35mmのものを使用してますが
切断するときはあまり硬さを感じることはありませんが 曲げ加工をする時に
その硬さを 感じます
メーカーに言わせると アルミ55%と亜鉛の合金を鉄の素材にメッキしてるため
アルミの硬さが素材に影響している と説明されました
確かに亜鉛よりアルミのが硬いのは知っていましたが そこまで硬くなる?
って 感じです
しかし この印象は 屋根を葺いた時にはとても良い感じになります
伝え方が難しくなりますが
張りが強い材料 3m~4mの長さで加工したものでも一人で簡単に持てます
初めて持つ方でも 難なく持てるのではないか そんな感じです
他の素材ではこうはいきません
この張りの強さが 歪みや しわ が殆んど出ず まっすぐで美しい
仕上がりになります
硬くて曲げにくいと先ほど書きましたが 反対に一度曲げたら元に戻すのも
大変になります
このことは 屋根材としてとても良いことで 以前 継手 のタイトルで
説明した ハゼ ですが
曲げたら曲がったまま=ハゼが外れない=風に強い事と感じ
施工する上で大きな安心感になります
家の外観の一部を飾る材料として 色の種類の豊富さも
良い特徴の一つだと思います
ただし 全ての色がすぐに揃うことはなく 中には一か月以上
待たされる 色もありました
画像で出したメーカー以外でも さまざまな色があります
気になる方は
ガルバニウム鋼板 色見本
で検索してみてください
私たちがこの素材を仕入れる時 さまざまな大きさで 仕入れます
基本となるのが 3尺X6尺の大きさの板 いわゆる サブロク板
屋根葺きに使う 小物を作る時に仕入れます
これと反対に 長尺物 があります
幅は 915mmまでは 自由に指定でき 長さは基本無制限 で注文できますが
加工後の 運搬のことを考えると せいぜい5mくらいが 限度かと
特別な場合を除き 運送のコストを考えると この長さまでです
築後の メンテナンスとしては
耐食性が良いといっても 何十年も手入れをしなければ いつかは 錆ます
15年くらいを目安に 再塗装はするべきだと考えます
コストと耐候性を考えれば 新築物件にはとても良い 素材だと思います
明日に 続きます
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