板金屋の小技
板金を加工する場合
できるだけ はさみで切らずに加工する方が
雨漏りは少なくなります
箱型の物を作る場合でも
はさみを使わずに 作る方法を
八千代折り と呼んでいます
では そのやり方です
折り線を引きます
2の線は谷折り
1と3の線が合わさる様に折ります
まずは一辺を折って
2の線を少し谷折りします
もう一辺の線を折り
2の線を完全に折り二つの辺を90°に折ります
飛び出てた 三角の部分をたたんで
出来上がり
裏から見ると こんな感じです
これを四回繰り返せば
箱ができます
屋根の上では直角ばかりではないので
今度は 5寸勾配の屋根で
垂直に立つ柱に合わせて折ってみます
一辺は直角に折り
もう一辺は 5寸勾配の屋根に置いた時
垂直になるように折ります
また折るための線を弾きます
1の線は 仕上がり時 垂直になる線です
2はまた谷折り
1と3の線が合わさる様に折ります
さっきと同じように折って2の線を軽く谷折り
始めに折った線が直角折りです
もう一辺を折ります
この辺が 垂直になる辺です
2の線を完全に谷折りし
1と3の線が合わさる様に折ります
さっきと同じように三角をたたんで出来上がり
裏から見るとこんな感じです
これは 雨押え と呼ばれる
一階の屋根で 一番最後に納める
役物の納め方の 一例です
役物を納めた後 サイディングや 左官工事で
見えなくなってしまいますが
見えない所にも 小技を使い
雨漏りが無い様にするのが
板金屋の仕事です
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