横葺 よこぶき


この横葺は 私の知る限り製品ではなく材料を加工する

成形機の販売が先だったと記憶しています

その成形機が売り出されたのは 

25~27年くらい前のことです

現在では 様々なメーカーから独自の付加価値を付けた

製品が販売されています


裏に断熱材を貼り付けた物や

平葺きの縦ハゼに相当する継手に工夫を加えた物

各社 個性の強い製品が販売されています


今回 建材製品の専門商社の

月星商事株式會社 さんの協力を得て

カタログに載せている 画像 図面を使わせて いただきました

ありがとうございます

これからも ちょくちょく使わせていただきます


上の 断面図を見ていただくと 平葺を基本とした工法だと

感じます

平葺工法を進化させて より雨漏り事故の起きにくい 形状をしています

左側の うわハゼには水返しが付いており右側 したハゼ

雨水が侵入するのを 防止する効果があります

右側の したハゼは Z型の あやめ折になり ここにも水返しや

リブを付け したハゼに侵入した雨水がそれ以上奥に入らない

工夫がされています

屋根を葺いた仕上がりは 見た目は平葺とほぼ同じで

建築に携わる方でも 見分けが付かない方もいるほどです


平葺より低価格で施工でき仕上がりは平葺きとほぼ同じ

雨漏りに対する信頼度は こちらのが上

当然 需要は上がります

私は新築 リフォームを問わず一番多く施工している 工法です


ガルバ ステン 銅板 全ての素材が使用できます

私はこの横葺成形機を持っているので自分で加工 成形をしますが

ガルバは15尺まで

ステンは14尺まで

銅板は12尺までと決めています

銅板の12尺までは 熱膨張を考えてですが

他は 運搬上の問題と

それ以上長いと屋根の上で取扱いにくいからだけです

1尺のコイルを仕入れて 成形機に通せばこの横葺は作れるので

幾らでも長い材料は作れますが その後が・・・・・  です


縦ハゼに相当する継手は独自に考案したものを使い

横葺本体を加工せず 仕入れたコイルを

そのまま加工する方法をしています


継手を加工するのに それなりの時間は掛かりますが

横葺本体は成形機を通せば完成

材料は平葺の8寸の板取で 6寸1分仕上がり

対して 1尺の板取で 6寸5分仕上がり

材料代は 横葺のが高くなりますが

加工する人件費が少ないため 

平葺より低価格で施工できます


この工法は平葺と比べ 加工も 屋根の施工も

あまり 熟練度が高くなくても できます

充分な知識や技能を持たない 方にでもできる

工法です

以前 お話しした 雨漏り修繕 の屋根も

この工法でした

とても良い材料を使い施工しても職人の良し悪しで

結果は大違い

業者選びは慎重に




屋根屋です

神奈川県小田原市で 村田板金工業所の屋号で建築板金を 営んでいます。

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